　週初めに「小高い山を越えてＰＡＲＴⅢ」を、週末の土曜日に決行すべく、水谷、川北両氏にメールを入れる。

ところが翌日、思わぬ事態がわかる。会社の喫煙場で話をしていて、７月３日は出勤日であることがわかった。この時期の土曜日に出勤日があるとは夢にも思っていなかった。昼休みに考え込む。会議・日程の迫った業務も特にないため有休を取って行くことに。あまり１日有休を取らないため、少し気が引けたが釣りのためと決心する。

夜、両氏から出動ＯＫの連絡が入る。翌日、川北氏から家庭の都合で行けなくなったとの連絡が入ったが、そのあとの文面を見て愕然とする。何と木曜日に下見に行くと書いてあったのである。”下見はいらん”と心の中で叫ぶが、またやられたとあきらめる。金曜日に、釣りの報告が入る。川まで１時間弱かかったようで、川の写真や釣ったイワナの写真が送られてきた。最長２６ｃｍで、後は１５ｃｍ程度ばかり、ただし魚影は濃いとのことであった。報告を見て、わざわざ山を１時間弱かけて行くような場所ではないと思ったが、写真のイワナの顔を見ると２６ｃｍには見えず尺を越えているように思えた。

土曜日朝、いつもより３０分早く５時に家を出発。いつも通り水谷氏宅に立ち寄り、高速で一路白峰を目指す。８時過ぎに白峰に到着。２日前に名人が釣荒らしているため、風嵐源流方面へのＰＡＲＴⅢはやめ、いつも通りの釣をすることに。

８時半頃に、川に入る。餌を入れて直ぐにアタリがあり、強烈な引きにかわり魚がかかったのが判った。感触から２０ｃｍは越えているようであるが、直ぐに動かなくなった。錘が、何かに引っ掛かったようで、強引に引き抜くと、錘の上でハリスが切れた。

　その後もアタリが続くが、釣れるのはマメサイズばかり。水谷氏も同様、昼も近づいたので、一旦、川を出て緑の森に立ち寄り昼食を取る。

昼食後、風嵐谷に入る。水は少ない。最初に、堰堤下で釣る。たまりに、小さなイワナが泳いでいるのが見える。あたりをウロウロと釣り歩いている時に、思わぬ場所で強い引きがあった。感触から２７ｃｍはある。中硬竿で、仕掛けを１．６ｍとしていたため魚が浮いてこない。仕方なく強引に引くと、何と道糸と天井糸（５０ｃｍ程度を付けている）の結び目がほどけた。なさけない。その後、何度か餌を流したが、二度と魚はかからなかった。今まで、何度も鈎が抜けたことはあるが、結び目がほどけたのは初めて。事前に引っ張って確認しておくべきだった。

少し上流へ向かう。道が崩れているので、車を置き歩いて進む。川の水量が少なく、水が透明で流れの緩い所では、道からイワナが見える。

その後、しばらく釣ったが、アタリは無くなり午後２時半頃納竿。

最後に、風嵐源流への山越入り口を確認に行ったが、１台の車が止まっており釣りの始末をしていた。失礼ではあるが、チラッと顔を見た。渋い顔で、あまり結果は良くなかったように見受けた。２日前に、名人が荒らしており当然である。

堅豆腐屋で、豆腐ソフトを食し、豆腐とおからを買って３時過ぎに白峰を後にした。

　　＜釣　果＞　　　　水谷氏　　　イワナ２８ｃｍ：１尾　　他マメサイズ
　　　　　　　　　　　　　岡本　　ヤマメ２６ｃｍ：１尾　イワナ２４ｃｍ：１尾　１５～１８ｃｍ：３尾　　他マメサイズ　　　　（２０ｃｍ以下はリリース）
　　　　　　　　　

＜追　伸＞
　　　今年、初めて気づいたが、風嵐谷は、額紫陽花の花が多数咲き奇麗であった。昼から快晴、真夏を思わせた。


（林道からの380mmによる望遠撮影、切り取ってかなり拡大しています）